土木学会「第49回 海洋開発シンポジウム」に投稿した調査研究成果は下記です。
(一財)港湾空港総合技術センター 志村 浩美
(国研)海上・港湾・航空技術研究所 港湾空港技術研究所 佐々 真志
国土交通省九州地方整備局北九州港湾・空港整備事務所 北原 政宏
国土交通省九州地方整備局北九州港湾・空港整備事務所 清山 貴俊
(一社)水底質浄化技術協会 村上 和男
新門司(Ⅱ期)土砂処分場護岸の床掘置換部は岩ズリ(粒径0~300 mm,透水係数2~3×10-1 cm/sec) を使用した計画であり,土砂処分場内の浚渫土が透水係数の高い岩ズリを透過して海域へ流出することが懸念された.とくに,土砂処分場に岩ズリを用いた場合の泥水流出の可能性に関する既存の知見がなかったため,護岸背面の置換材と腹付ズリ及び埋立土の境界に防砂シートが敷設される計画であった.本研究では,岩ズリ層が浚渫土の濁りの粒子を留めて海水は排水する濾過効果や岩ズリ層内で浚渫土が目詰まりすることにより濁水流出を遮断する効果があるのか,岩ズリへの一連の泥水透過実験を行い検証した.得られた知見により,シート不要の新断面の実用化を実現し,その後2022 年から2023 年にかけた現地水質観測により,本土砂処分場護岸における濁水流出対策として岩ズリ層による提案断面の有効性を実証した.
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