(平成22年12月15日)において、当センターの職員が発表を行いました。講演会で発表された論文の概要は、以下のとおりです。全文は、土木学会論文集F4(建設マネジメント)特集号Vol.66 No.1 2010をご覧ください。
港湾工事においては,「品質確保」「キャッシュフローの改善」を目指し,平成19年よりプロジ ェクトXとして「施工プロセス検査・出来高部分払い方式」が試行され,平成22年度より工事における「選択式」の試行が始まる.その場合,どのような工事を試行工事として設定するかが重要であ る.これまで,港湾工事において,試行工事としての適切工種に関する分析,段階検査に関する実態の分析はなされていない.本論文は,本方式の試行工事の受発注者へのアンケートなどから,平 成21年度に導入した新たな制度についての検証を行うとともに,本方式が実施しやすいと思われる工種,段階検査のあり方について検討した.その結果,180日以上の工事で,ケーソン・ブロ ック製作工,基礎工を含む防波堤築造が有効と考えられることがわかった.特に受注者においては防波堤築造が有効と答える人が多かった.また,本方式を試行する場合,支払いは,試行工事の工種により,工事内容の区切りよりも,月締め等日を決めて行う方が効率的かつ書類の削減になることがわかった.
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