土木学会第65回年次学術講演会(平成22年9月)において、当センターの職員が発表を行いました。
講演会で発表された論文は、以下のとおりです。
防舷材は、船舶が岸壁に接岸するときの衝撃力を和らげ、船舶の舷側及び岸壁自体を保護する重要な役割があり、品質を確保し維持管理する必要がある。技術基準類の性能規定化に対応するための性能照査、品質保証についても配慮する必要が生じている。
本検討は、防舷材の品質を確保するため、アンケート調査により国内における現状と課題を整理した。また、海外の設計実態等を調査し、防舷材に関する設計、仕様のあり方について考察した。
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防波堤は直接波浪等の厳しい自然条件にさらされ、自然劣化や外力による部材破損など生じた場合の変状確認が難しく、特に消波ブロック被覆堤の場合は目視確認も出来ないため、被災して始めて変状に気づくケースも多い。
そのため、消波ブロック被覆堤で最も事例の多いケーソン壁の損傷ケースを中心に破損した原因、補修方法などについて、事例を収集整理しまとめた。
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社会基盤施設は、所定の期間性能が満足されるよう設計・施工され、状況に応じて維持工事を適切に行うことによりその性能が担保される。このうち、設計については、性能規定型の方法も見られるが、施工については仕様規定型の方法が用いられている。ここでは、アスファルト舗装表層の施工検査基準の一つである締固め度を取り上げて、性能評価型の施工検査方法について考察した。
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空港舗装には、高い走行安全性能が求められる。国土交通大臣の管理空港については、性能を保持するため「空港土木施設管理規定」に基づき管理を行っている。空港舗装はその面積が広大であるため、点検作業における破損(異常)の特定、記録は容易ではない。このような空港舗装の点検作業の効率化ならびに高度化をはかることを目的として、今回空港舗装巡回等点検システムを開発したので、その概要につてい報告する。
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空港基本施設舗装については,不具合が生じてから補修または整備しているのが実態であり,大規模な補修が必要な年度は突出した費用が必要となるだけではなく,空港の運用にも支障を来す恐れがある.そのため,補修履歴や舗装表面性状履歴等に基づいてライフサイクルコストを考慮した管理方法をシステム化することで,最適な予防保全方法や予算配分方法を定めることができると考えられる.今回,実際の空港基本施設におけるデータを用いることによる高精度の空港舗装最適補修システムを構築したので,その概要を報告する.
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公共工事の品質を確保するため、平成17年「品確法」が施行され、工事においてはほぼ100%総合評価落札方式が導入されている。そして施工体制確認型も導入されほぼ低入札の工事はなくなっている。一方、業務において、平成21年度より本格的に総合評価落札方式が導入されている。今後、業務においても技術力を評価する総合評価落札方式が増加するものと思われる。しかしながら、総合評価落札方式が採用されても、依然、低入札が発生し、品質確保において懸念が残る。 本研究においては、業務の総合評価落札方式における、価格点、技術点の考え方に工夫し、また、米国における総合評価落札方法を参考にし、具体的な低入案件についてシミュレーションすることにより、その効果について考察し課題の抽出を行った。また、当検討結果は、工事における総合評価にも反映できると考える。
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平成17年「公共工事の品質確保の促進に関する法律」が施行され、公共工事において品質を確保する各種施策が進められている。その一環として、工事段階における「品質確保」、請負者の「キャッシュフローの改善」、発注者、受注者間(元請け、下請け間)の「双務性の向上」のため、港湾工事において、平成19年度より、プロジェクトXとして「施工プロセス検査・出来高部分払い方式」が試行されている。今後この方式が試行から本格導入になった場合、全工事導入か選択制になるかが施策の大きな分岐点となる。本稿においては、国土交通省港湾局よりの受注業務「施工プロセス検査方式等の確立に向けた検討業務」の中で実施した、本方式の試行工事の受発注者へのアンケートなどから、本方式が実施しやすいと思われる工種について検討した結果を報告するものである。
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鋼桁に用いる高力ボルトは摩擦接合用高力六角ボルト(以下,六角ボルト)と摩擦接合用トルシア形高力ボルト(以下,TC ボルト)で,高力ボルトの開発は六角ボルトで,昭和29 年に高山線に始めて用いられ,昭和39 年開業の根岸線や東海道新幹線の一般環境塗装桁に本格的に用いられた。以降,特殊環境塗装系に防錆処理ボルト,耐候性鋼を用いた無塗装桁に耐候性ボルト(含,Ni 系耐候性ボルト),耐候性鋼のさび安定化処理桁にさび安定化処理ボルト,溶融亜鉛めっき処理桁にめっきボルトが用いられている。TC ボルトが昭和59 年には一般環境用(摩擦接合面:ブラスト肌)として開発され現在に至っている。
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