CALSは、情報の電子化、情報の標準化、データベース化、統合されたデータベースによる開発者間での情報共有へと発展段階をたどります。ここには、標準化、情報共有や統合といった重要なキーワードが存在しますが、CALSという言葉だけが先行すると、得てして情報の電子化だけに終始し、非効率なデータベースができあがり、結果的に誰もが使わなくなってしまいます。このうち、システムの日本標準や国際標準を目標とする場合には、特に標準化が重要となることは言うまでもありません。
CALSの構築にあたっては、目的を明確にすること、利用者と開発者間の意思疎通、最初から完全を求めない柔軟性が特に重要と考えています。今や、情報化の進展によりCALSという言葉の重要性は薄れてきていますが、情報化によるコスト縮減は普遍的な目的であり、そのためにCALSの考え方は生かされるべきであると考えています。
※CALS:Continuos Acquisition and Life-cycle Support