進化し続ける羽田空港。
各所で日々行われる工事の
設計図書作成・費用算出を支える。

キャリア入職
羽田空港支部 発注補助 東京航空局班
松本 一樹
Matsumoto Kazuki
環境土木科卒 2020年入職

なぜ転職先にSCOPEを選んだのか

新卒で入社したのは技術者派遣の会社でした。入社して約1年が経った頃、SCOPEの羽田空港支部へ派遣されることになりました。空港に隣接した事務所に連れて行かれたときは、「ここで何をするのだろう」と戸惑ったことを覚えています。

実際に働き始めると、知識も経験もない派遣社員の自分に対して、SCOPEの先輩たちはとても親切に接してくれました。そのおかげで、すぐに働きやすい職場だと感じるようになりました。さらに、ここには空港の整備や保守に関するエキスパートが揃っており、困ったときにすぐに適切なアドバイスをもらえる環境でした。この恵まれた環境のおかげで、自分の成長を実感することができました。
私が就職活動をしていた当時、SCOPEは新卒採用を行っていませんでした。しかし、派遣技術者として約3年間働く中でSCOPEの魅力を強く感じていました。ちょうどその頃、若手経験者の中途採用が始まることを知り、第二新卒のような形で応募し、正職員として採用されました。

仕事で心がけていること

東京航空局は国土交通省の分局の一つで、羽田空港をはじめ、新千歳空港や三沢空港など東日本の複数の空港の維持管理を担っています。羽田空港だけでも年間を通じてさまざまな補修工事が行われており、東京航空局が工事を発注するための積算業務や各種資料の作成をサポートすることが、私たちの主な仕事です。羽田空港の滑走路等の維持管理工事をメインとしつつ、直近では、空港施設内の上下水道の新設工事にも携わりました。業務の中心は、過去の資料調査やデータ入力といったデスクワークですが、周囲とのコミュニケーションも非常に重要です。
航空局の担当者とは基本的に1対1でやり取りをするため、全体のスケジュールや各資料の提出期限など、自分の役割を明確に把握し、適切に確認することが求められます。また、積算資料の作成中にはさまざまな疑問が生じるため、部署の先輩や関係者に的確に質問し、正しく理解する力も必要です。よく言われる「報・連・相(報告・連絡・相談)」の重要性を、日々の業務を通じて実感しています。

働きがい、仕事の面白さ

積算の仕事の魅力は、さまざまな知識を得られることだと思います。たとえば、一つの擁壁を建てるにしても、場所ごとに工事の条件や方法が異なります。そのため、砕石やコンクリート、鉄筋など、使用する材料についての知識も自然と身についていきます。SCOPEは長年にわたり羽田空港の維持管理支援に携わっており、膨大な資料の中から過去の類似工事を探し、資料作成に活かすことで知識の幅を広げてきました。しかし、まれに前例がないケースや、あっても古すぎて参考にならない場合もあります。
以前、私が経験したのは、空港内のある地区でのコンクリート舗装工事でした。工事自体は特別なものではありませんでしたが、課題となったのは昼夜を通して作業を行うことでした。羽田では夜間工事が多いものの、昼間の作業も加わることで、特に労務単価の算出が複雑になったのです。国交省の担当者の方と何度も話し合いながら積算資料を作成し、自分で新たな道を切り開く楽しさを実感しました。

働きやすさと支援制度

派遣時代に職場の雰囲気に魅力を感じ、正職員になった経緯があることからも分かるように、SCOPEは人間関係の面でも非常に働きやすい組織だと感じています。上司や先輩たちは部下や同僚の困りごとに親身になって対応してくれる風土があり、私自身もその温かさを実感しました。たとえば、新型コロナの後遺症が重く、通常の通勤が難しくなったときには、「リモートワークの日数を増やしてはどうか」と上司から助言があり、病院まで紹介してもらい、自宅勤務の日数増がスムーズに認められたことで、後遺症からの回復につながりました。 研修制度についても、新卒採用の本格開始を機に充実してきたと感じています。2024年度入社の新卒1期生職員たちと一緒に受講する機会もあります。例えばExcelやCADの講習では普段使っているツールの知らなかった機能を学びましたし、横浜港の見学では、羽田空港支部勤務では日頃見ることのない港湾業務の醍醐味を垣間見ることができました。本部主催の研修は年に2〜3回実施されており、今日もオンラインで港湾関係の研修を受講する予定です!(笑)

今後の目標とキャリア

現在、1級土木施工管理技士の取得を目指して準備を進めています。ただし、受験には一定の実務経験が必要で、積算のようなデスクワークだけでは条件を満たすのが難しいため、上司に相談し、別の部署が担当している施工状況確認の補助業務にも携わり始めました。この業務では、工事が発注内容通りに進んでいるか、または完了しているかを確認します。実際に現場を見ることで工事の理解が深まり、積算の仕事にも役立つと感じています。
SCOPEでは2024年度から新卒採用が始まり、今後さらに若い世代が増えていくはずです。これまで先輩方に多くのことを教わり、支えられてきたように、今度は自分が後輩の成長をサポートできる存在になりたいと思っています。

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