私たち一般財団法人 港湾空港総合技術センター(略称「SCOPE」)は、港湾、海岸、空港、及び海洋施設の建設・維持管理の支援を行い、社会に貢献することを目指す技術者集団です。平成6年(1994年)の設立以来、港湾・空港整備の推進と我が国経済の発展に寄与することを目的として調達及び施工に関する事業に取り組んできました。 インターンシッププログラムでは、港湾、海岸及び空港に関する技術と知識の普及・啓発の促進、並びにSCOPEが果たしている使命や役割に対する理解を深めていただきたいと思います。本プログラムが参加者のみなさんの将来に役立つプログラムとなるよう、私たちも全力で取り組みます。みなさんにお会いできることを楽しみにしています!

SCOPEのインターンシップ・プログラム

港湾、海岸及び空港に関する技術と知識の普及・啓発の促進、並びに、SCOPE (以下「当センター」という)の業務内容の理解促進のため、以下のとおりインターンシップに参加する方を募集いたします。
※本インターンシップは、学生のキャリア形成支援を目的とした講義・見学・教育演習による「教育活動」です。

主な実施内容

港湾整備等に関する講義を受講していただくほか、当センター担当者の指導による工事図面等の資料作成演習や港湾・空港工事現場および関連施設の見学、地方整備局等関係団体との意見交換会などを予定しています。なお、実施場所の特性に応じた内容としており、申込時には希望実施場所(第1~第3希望)を申告いただきます。

実施日程と実施場所

下記の11支部と本部(2部門)で、5日間のプログラムを用意しています。
学校の単位認定の関係で10日間を希望される場合は、②東北 ⑥中部 ⑧中国 ⑩九州から1カ所選択いただき、引き続き⑬技術支援部にご参加いただきます。

実施場所ごとの参加者の声

実施場所をクリックしていただくと、以前のプログラム例と参加者の声がご覧いただけます。

各実施場所の住所はこちらです。
  • 小樽港(洋上施設見学・みなと資料館見学)
  • 苫小牧港(現地視察)
  • 新千歳空港(現地視察)
  • 寒地土木研究所(実験施設見学)
寒地土木研究所で見学した波の実験は非常に興味深いものでした。同じ高さの波であっても、種類によって浮島への被害の程度が異なることを実感しました。形状や大きさの異なる波に対し、どのような防波堤を設計すれば被害を最小限に抑えられるのか、さらに詳しく知りたいと感じました。
土木建築学 3年(男性)
さまざまな港湾や漁港を視察する中で、それぞれの街に合わせて計画された「オーダーメイドの港湾」があることを知りました。また、港湾を利用する人々が街づくりに深く関わっていることから、「人と港湾のつながりの強さ」を実感しました。地形や特産品によって異なる港の景観も非常に印象的でした。
環境システム学 3年(男性)
  • 仙台塩釜港(石巻防波堤築造工事・耐震岸壁地盤改良工事視察)
  • 発注補助業務(CAD講習、積算、数量計算)
  • ドローン操作体験
仙台港の震災後の復旧・復興では、単にインフラを元に戻すのではなく、将来を見据えて交通や物流の効率化といった新たな課題に取り組んでいる点が印象的でした。インフラ整備が人々の生活や産業活動を支えていることを改めて実感し、自分もその一端を担いたいと感じました。
また、ケーソン設置に先立ち、入念な調査や地盤改良が必要であることを知り、技術的な工夫と自然条件への対応を両立させる重要性に強い関心を持ちました。大学で学んでいる分野とも深く関わっており、さらに理解を深めたいと感じました。
共生システム理工学 3年(男性)
  • 新潟港(岸壁地盤改良工事・コンテナターミナル視察)
  • 施工方策検討業務
  • 施工方策検討実習(UAV測量・3Dデータ数量計算)
新潟港の視察では、日本の貿易の多くを太平洋側の港が担う中で、新潟港が東アジアとの重要な貿易拠点となっている点に関心を持ちました。また、豪雪地域ならではの雪対策が幅広く講じられており、初めて知る内容ばかりで非常に興味深く感じました。
社会基盤工学 3年(男性)
施工方策の検討では、一連の作業工程を体験することができました。ドローンによる測量、CAD編集、積算のそれぞれに難しさと面白さがあることを実感しました。
土木建築学 3年(女性)
  • 京浜港湾(川崎臨港道路・横浜港海上視察)
  • 羽田空港(現地視察)
  • 事例研究(鹿島港防波堤整備・千葉港安全安心確保・南本牧はま道路損傷復旧)
横浜港内のクルーズでは、海上から眺めることで船の大きさを実感しました。また、ガントリークレーンによる積み下ろしの様子や、張り巡らされた道路をトラックが行き交う光景を目にし、私たちの生活を支える重要な機能であると感じました。こうした港湾の役割は、公的機関が担うべき重要な事業であると強く認識しました。
都市交通デザイン学 3年(男性)
人と港をつなぐハブとして機能する「親水空間」の存在に気づくことができました。東京のお台場や横浜のみなとみらい、大桟橋といった場所は、不思議と人を惹きつける魅力があります。風の心地よさや、自然と建築が調和した空間の豊かさを改めて実感しました。
建築学 修士1年(男性)
  • 京浜港湾(川崎臨港道路・横浜港海上視察)
  • 羽田空港(現地視察)
  • 羽田アクセス事業(講義、現場視察)
羽田空港は日本の玄関口として膨大な人流・物流を支えており、その拡張事業は想像以上に大規模かつ複雑でした。周辺の交通インフラや環境対策、安全面への配慮など、さまざまな要素が一体となって進められていることを理解しました。憧れていた空港を支える仕事に直接触れたことで、空港に関わる土木分野への関心がさらに高まりました。
都市環境デザイン学 3年(女性)
羽田空港アクセス線の事業については、今後の利用者増加を見据えた重要な取り組みであることを理解しました。また、シールドトンネルの接合部では地下水を凍結させて施工する必要があるなど、初めて知る技術も多く、大変勉強になりました。
都市交通デザイン学 3年(男性)
  • 名古屋港(現地視察)
  • 四日市港(現地視察・海上視察)
  • 発注補助業務(発注図書作成、積算演習)
  • 品質監視業務(港湾DXの活用)
清水港におけるクルーズ船受け入れ強化による観光業の活性化や、四日市港でのカープール整備によるHONDA車の逆輸入効率化の事例から、港湾整備が背後にある経済圏の将来発展に大きく寄与することを理解しました。また、世界の物流の規模や形態が変化する中で、それに対応して港湾機能の強化が求められていることを実感しました。
社会基盤工学 3年(男性)
CADを用いて断面積を算出したり、図面情報から必要な資材量を割り出したり、使用する作業船を選定するなどして施工方法や工期を導き出す「積算業務」は、まるで自分が工事を設計しているかのようで非常に興味深く感じました。
社会基盤工学 3年(男性)
  • 神戸港(海上視察、コンテナターミナル視察、倉庫視察)
  • 神戸空港(現地視察)
  • 発注補助業務(積算、数量計算)
複数の企業の倉庫や物流センター、工場などを見学する中で、普段目にしている製品が大量に運ばれ、集められている様子を実際に見ることができました。これにより、製品が自分の手元に届くまでに、さまざまな場所を経由していることを、自分の目で確認することができました。
また、大学では物流に着目した学びの機会がなかったため、今回のインターンシップを通じて物流について理解を深めることができました。そして、私たちの生活を支えるインフラとしての物流の重要性について、改めて認識することができました。
土木工学 3年(男性)
  • 広島港(岸壁改良・コンテナターミナル視察)
  • 徳山下松港(現地踏査)
  • 施工方策検討業務、発注補助業務(積算資料作成)
  • ドローン撮影体験
徳山港では、大型船に対応した桟橋の建設を視察しました。この整備が、世界的な船舶の大型化の流れに対応した施策であることを理解するとともに、こうした取り組みによって初めて海外とのつながりが維持されているのだと実感しました。そのため、非常に重要な事業であると感じました。
社会基盤工学 3年(男性)
コンテナふ頭の視察では、見覚えのある名称が記されたコンテナもありました。港が海外と結びついているだけでなく、私たちの実生活にも直結していることを肌で感じることができ、大変興味深く感じました。
土木工学 修士1年(男性)
ドローンの操縦は誰もが簡単にできるものではないと思いますが、実際に操作を体験する中でワクワクすると同時に、これを業務で活用することで社会に貢献できる点に魅力を感じました。
安全マネジメント学 3年(男性)
  • 高知港(海岸・ケーソン製作ヤード視察)
  • 発注補助業務(積算演習)、技術審査業務(演習)
  • 測量実習(GNSS測量、マルチビーム・レーザー測量)
現場見学やSCOPE業務の説明を通じて、防災や船舶の大型化に伴い、港湾に求められる機能が変化していることを理解しました。同時に、地域の人々の意見を反映しながら整備を進める必要があることを知り、各地の港湾は「一点物」であると感じました。特に、防波堤や堤防の整備に強い関心を持ちました。
都市学 3年(女性)
高知は南海トラフ地震による津波の影響が特に懸念される地域であり、防波ブロックや堤防の規模が非常に大きいことを知りました。高知港における堤防の新設や延伸事業に関わりたいと強く感じました。
高専土木専攻科 1年(男性)
南海トラフ地震への対策として、過去の津波浸水被害の事例を踏まえて施工計画が立てられていることを伺い、この分野が人々を災害から守るうえで欠かせない重要な仕事であると実感しました。
地域未来デザイン工学 3年(女性)
  • 博多港(現地視察・海上視察)
  • 福岡アイランドシティ視察
  • 福岡空港(現地視察、管制塔からの視察)
  • 課題検討(博多港港湾整備の課題と対策)
博多湾の課題と解決策についてのグループ討議では、多様な視点から検討を重ねていく過程が非常に興味深く感じられました。この経験を通じて、各地の港や空港が抱える課題についても考えてみたいという関心が高まりました。
高専土木系 4年(女性)
博多港やコンテナターミナルの現場に入り、実際に働く方々の話を聞くことで、大学で研究している海上輸送や港湾政策に関する知識と結びつき、理解がより深まりました。
土木工学 3年(男性)
空港施設の役割や福岡空港の滑走路増設事業について学びましたが、福岡空港の管制塔から現場を一望できる場所で視察できたことで、より具体的なイメージを持って理解することができました。
海洋政策学 3年(男性)
  • 那覇港・中城湾港(現地視察)
  • 浦添第一防波堤(ケーソン工事視察)
  • 那覇空港(現地視察)
  • 発注補助業務(消波ブロック工事演算)、品質監視補助業務(ドローン操作体験)
現地視察を通じて、多くの現場で海洋生物や環境に配慮しながら施工が進められていることを知りました。こうした環境配慮が工期やコストに大きく影響すると考えられ、その評価方法についてもさらに興味が湧きました。
都市システム工学 3年(男性)
防波堤整備の現場視察では、防波堤の内側と外側での船の揺れ方の違いから、その効果を実感することができました。また、防波堤が完成するまでの工程を初めて知り、大変興味深く感じました。特に上部斜面工については、斜面によって波の力を分散させることで構造の幅を抑え、使用する捨石の量を減らせる点に、経済性への配慮も感じられました。
農業土木系 3年(女性)
  • 京浜港湾(川崎臨港道路・横浜港海上視察)
  • 港湾空港技術研究所(業務内容講義、実験施設見学)
  • 発注補助業務(積算演習)
港湾空港技術研究所では、大規模な装置を用いて、学校で見たものとは大きく異なる実験・研究が行われていることを知りました。特に、水中作業環境再現水槽での実験は非常に興味深く、この分野への憧れが一層強まりました。
建築・都市システム学 3年(女性)
整備コストの削減を考えるうえで重要となる施工費用の積算について、基礎的な作業を体験することができました。さらに、港湾空港技術研究所の見学を通じて、波と船体動揺の関係を周期ごとに検討する手法や、「静穏度解析」と呼ばれる分析手法があることを学び、大変有益な機会となりました。
地域共創科学 修士1年(男性)
  • みなと総研(業務内容講義)
  • 沿岸技術センター(業務内容講義)
  • 港湾空港技術研究所(業務内容講義、実験施設見学)
みなと総合研究財団、港湾空港技術研究所、沿岸技術研究センターによる講義を通じて、波のメカニズム解析から港湾の利活用、沿岸環境の保護、クルーズ振興に至るまで、各機関が幅広い分野で研究・活動を行っていることを知りました。また、それぞれの知見を持ち寄ることで、広範囲に影響を及ぼすインフラの管理や環境保護が実現されていることを理解しました。自身のキャリアを考えるうえでも、非常に重要な視点を得ることができました。
環境工学修士 1年(男性)
実施場所 実施期間 定員
北海道支部(札幌市) 8月31日(月) ~ 9月4日(金)  5
東北支部(仙台市) 8月24日(月) ~ 8月28日(金)  4
北陸支部(新潟市) 8月31日(月) ~ 9月4日(金)  5
関東支部(横浜市) 8月31日(月) ~ 9月4日(金)  6
羽田空港支部(大田区) 8月31日(月) ~ 9月4日(金)  6
中部支部(名古屋市) 8月24日(月) ~ 8月28日(金)  6
近畿支部(神戸市) 9月7日(月) ~ 9月11日(金)  5
中国支部(広島市) 8月24日(月) ~ 8月28日(金)  8
四国支部(高松市) 9月7日(月) ~ 9月11日(金)  4
九州支部(福岡市) 8月24日(月) ~ 8月28日(金)  16
沖縄支部(那覇市) 8月3日(月) ~ 8月7日(金)  4
本部調査部(千代田区) 8月31日(月) ~ 9月4日(金)  6
本部技術支援部(千代田区) 8月31日(月) ~ 9月4日(金)  6
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募集について

募集対象:大学 2 または 3 年生、大学院進学が決まっている 4 年生、大学院 M1、高等専門学校 4 年生、専攻科1年生。
なお、本インターンシップへの参加は 1 回限りです。

募集期間
令和8年4月1日(水)〜6月10日(水)

参加までの流れ

  • 02 参加者の選考

    申込フォームに記載された抱負および希望場所(第1〜第3希望)をもとに選考のうえ決定します。

  • 03 選考結果等の通知

    7月初旬に申込フォームに記載されたメールアドレス宛てに、選考結果および実施場所を通知します。その際、必ず参加承諾についてメール受領後5日以内に返信してください(期限までに回答がない場合は、辞退とみなす場合があるので注意してください)。

よくある質問

  • 理系以外の学生の参加は難しいでしょうか。
    本インターンシップは港湾・空港分野を広く知っていただくことを目的としており、幅広く募集する趣旨からその対象は「大学2年生または3年生、大学院進学が決まっている4年生、大学院M1、高専本科4年生、高専専攻科1年生」としています(理系に限定しません)。ただし、応募の際にいただく「動機」等をもとに選考を行いますので、応募=参加確定ではない点、ご承知置きください。
  • 参加するために必要な知識やスキルはありますか。
    当センターの事業は施工管理や建設コンサルタント業務であるため、土木の基礎である三力学などの基礎的な知識があると内容を理解しやすい場合があります。
    ただし、本インターンシップは港湾・空港分野を広く知っていただくことを目的としており、期間中は職員がサポートしますので、知識に不安がある方も安心してご参加ください。
  • 地方から本部のインターンシップに参加することはできますか。
    現在お住まいの地域にかかわらず、本部および各支部など、いずれの開催地でも希望することができます。具体的には、第1希望から第3希望までご申告いただき、そのいずれかの開催地で参加いただくことを想定しています。
  • 交通費や宿泊費は参加者負担でしょうか。
    交通費および宿泊費は、当センターが負担します。
    交通費については、航空機や新幹線の事前予約に伴う支払いを含め、いったん参加者に立替払いをしていただき、研修終了後に当センターからお支払いします。
    なお、宿泊については当センターが手配しますので、立替払いを含め参加者の負担はありません。

お問い合わせ

01 旅費

自宅(現住所または帰省先の実家)から実施場所までの移動に必要な往復交通費(10日間希望の2箇所目実施のための移動含む)を支給します。参加に先立ち、往復交通費は個人の立替払いとし、インターンシップ実施後に立替費用を精算します。詳細については参加確定者にご案内します。

交通費支給条件
  1. 移動経路は、自宅最寄り駅(バス停)から実施場所最寄り駅までの合理的な経路とし、目的外の寄り道のための費用は支給しません。移動手段は公共交通機関(新幹線、在来線、バス)としタクシーの利用は原則認めません。
  2. 遠方の場合は航空機の利用が可能です。ただし、片道の移動経路が600km以上かつ移動時間が5時間以上要する場合(yahoo路線情報、駅すぱあと等で確認)に限ります。また航空券はご自身で手配いただくことが条件となります。各自での手配が困難な方は、飛行機利用によらない実施場所を選択してください。
移動経路および費用の確認方法
参加が確定した方には、交通費確認様式(往路および復路の移動経路、手段、交通費を記入)を送付するので、記入のうえ返信していただきます。

02 宿泊費

参加者は原則として、当センターが実施場所近郊に準備するビジネスホテルに宿泊し、インターンシップに参加するものとします。個人の宿泊費の支払いは不要です。
宿泊期間は、実施期間の前日(チェックイン)から終了翌日(チェックアウト)となります。宿泊期間以外の宿泊費用は自己負担となります。参加者は必ず実施期間前日に宿泊先にチェックインしてください。

03 日当

6,000円/日を旅費とあわせて支給します。

04 保険

往復の移動およびインターンシップ実施に伴う国内旅行傷害保険については、当センターが加入します。
飲食費は自己負担となります。

お問い合わせ

一般財団法人 港湾空港総合技術センター [ 通称 SCOPE (スコープ)]
担当部 技術支援部
TEL. 03-3503-2802 FAX. 03-5512-7515
E-mail: internship@scopenet.or.jp