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| ガバナンスを効かせて 行政の情報化を |
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川島 大成建設のIT戦略で、実際のプログラミングはベンダーに発注されたということですが、我々が感じることは、システム構築に実際どれくらいの費用がかかるのかが見えないということです。 木内 実は、建設業とIT産業は比較しやすい業種です。どちらも多重階層型の形態で、かつ労働集約型です。しかし実態は非常に異なります。IT産業には標準積算がありません。単価がない。歩掛りがない。彼らが単価といっているのはグロス単価です。ネットの単価ではなく、経費込み単価のことです。積算のための共通単価がないから、標準積算ができないし、見積価格がわからないという状況です。発注側が強く要求しないことにも問題がある。もうひとつ大きな違いは、建設業のようにITベンダーが許可業種ではないし建築士のような資格認定制度がないということです。つまり誰でもできる。だからそこに品質を保証すべき仕組みがないわけです。これでは品質無視の言い値商売ではないかということになってしまうわけです。 川島 確かに土木をやっている人間から見れば、本当に言い値商売ではないのかと思いますね。ベンダーは指名競争入札などで選ぶわけですか。 木内 そうです。小さい案件では随意契約で発注することはありますが、まとまったものは、提案型の競争入札といわゆる価格勝負の競争入札との両方で選びます。 川島 一業者に頼むと、次の契約も同じところに発注することになると思いますが。 木内 それはやめるようにしています。同じところに必ずしも出さない。システムの設計から依頼する場合、仕様が固まっていなかったら基本設計で止めるということもやります。基本設計だけやってくれと。それを元に詳細設計以降を競争入札にする。そのようなこともやります。調達をちょっと厳しくやるんです。30%コストダウンの中には、このような細かいことも全部含まれています。そのために馴れ合いで契約しないように調達業務を独立させ切り離しました。計画している人間と、調達する人間を全く別の人間がやるように変えたわけです。適正であるかどうかを含めて、細かいところまでを客観的に追求するようなことも実はやってきたわけです。 |
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