BEHIND PROJECT
簡易施設データベースシステムの構築



開発のための4つのこだわり
 この簡易DBの構築にあたって、近畿地整では、(1)入力作業の二度手間を避けるとともに、現場サイドの情報が登録できるようにし、(2)既存の港湾情報システムとの連携をとりつつデータの引用は厳選し、新たに近畿地整オリジナルのデータを加えて構築することとした。
 港湾計画課調査第二係長平田氏は「この簡易DBは、例えば、災害など突発的な事態が発生した時に、現場サイドで必要な情報がいかに早く集められるか。また、刻々と変化する状況に対して随時情報をいかに更新できるかといった、いわば現場サイドからの提案ともいえます。」と語る。開発にこだわった点には次のようなものがある。

1)スタンドアロン(現場重視)
 データをノートパソコンなどにダウンロードすることで、現場で入力・更新ができること。これまでは、現場で野帳などに記録し、それを持ち帰り事務所で入力を行っていたが、作業の二度手間を省略できる。

2)コメント(技術の伝承)
 いつでもフリー形式でコメントが書き込め、コメントが記録として伝承されること。職員の異動などによる引継ぎの円滑化を図り、経験者のみが知り得た技術などを明記することで、これらの情報を共有することができる。

3)サクサク(迅速かつ軽快な操作性)
 港湾情報システムから必要最小限のデータを引用することにより短時間で検索できること。必要とするデータとそれに関連するデータを一つの画面で横断的に検索できる。

4)インターフェイス(組織横断)
 施設毎に設計条件、点検診断結果、利用状況、事業費、国有港湾施設台帳等を含む必要最小限のデータを蓄積。広く、浅く、広範にわたる情報が網羅されて、検索できること。例えば、施設一覧画面から複数の施設を選択し、この画面から「設計条件」、「点検診断結果」などの情報を一元的に見ることができる。

 また、補助施設、民間施設、海岸保全施設のデータ入力も可能な仕組みの提供も視野に入れている。

 
「見栄えの不都合より応用が効くシステム構築を優先しました」
 簡易DBのシステムの構成は、簡単な操作で目的の情報に行き着くことができるシンプルな構成だ。
「システムエンジニアにとっては面白味の無い開発ともいえます。しかし、システムとしての見栄えの不都合は慣れればいいことですが、一旦、システムを構築してしまったら応用が効かないということでは困ります。その点についてもこだわって開発を進めました。」(平田氏)。

DBMS:データベースを管理・運用するためのソフトウェアの総称。データの形式や利用手順を標準化し、特定のアプリケーションから独立させることができる。現在最も広く普及しているのは大規模システムではOracle 、小規模システムではAccess等がある。
図―1 簡易施設データベースシステムの構成

図―2 的確な評価、判断のためのデータ提供(簡易DB)

図―3 情報の共有(簡易DB)


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