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小林 アセットマネジメントは、リスクマネジメントなのです。アセットマネジメントを進める上では、施設の維持管理に関するベンチマーキングモデルか必要となります。ベンチマーキングの作成は、SCOPEの重要な仕事だと思います。
例えば、病気の場合だったら、焦げた物を食べると胃ガン発症率何%とか、喫煙者の肺癌リスクは非喫煙者の何倍とか、そういう議論をしますね。これは、すべてベンチマーキングです。構造物の施工条件、使用状態、気候等の環境条件を考慮に入れて、「構造物の標準的な耐用年数は何年です」というベンチマーキングか必要です。例えば、施工状態の悪い構造物の劣化データを集めて、劣化曲線を設定することには問題かあるでしょう。点検を通じて、劣化速度を評価し、それを次の維持補修につなげていく。アセットマネジメントの過程を継続的に改良するために点検か必要となるのです。ここに、アセットマネジメントとニューパブリックマネジメントの接点があります。このようなマネジメントが、先に申しました第3段階のアセットマネジメントになると考えます。
広瀬 港湾は、海の中に重要部分がありますから、クリティカルなところが一番点検しにくいわけです。そういう意味では、点検における技術開発も必要になってきます。今後は、そのような面も課題といえます。
いずれにせよSCOPEでは港湾空港施設のデータベースの改良充実や、先生ご指摘のさまざまな課題を踏まえてアセットマネジメントに取り組んでいきたいと考えています。
本日は、貴重なお話をありかとうございました。 |