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茨城県南部に位置する百里飛行場は、昭和13年に旧日本海軍百里ヶ原航空隊飛行場として開設されて以来、数度にわたって滑走路工事が実施され、昭和40年に完成、昭和41年7月に航空自衛隊百里基地は発足し、首都圏防空を担う基地として現在に至っています。 |
茨城県では、産業や文化、観光、技術など、さまざまな分野で、周辺県、さらに全国はもとより世界までを視野に入れた広域的な交流と連携による活力ある地域づくりを進めるため、陸・海・空の広域ネットワークの形成を推進することとしており、現在、北関東自動車道、東関東自動車道などの高速道路や国際貿易港である常陸那珂港、新鉄道路線であるつくばエキスプレス等が供用しているところです。(図−1) しかしながら、県内に空港がない現在においても年間145万人程度にもおよぶと推定される茨城県を出発・到着地とする空港利用者は、羽田空港・成田空港等を利用せざるを得ず、県庁所在地の水戸駅から羽田空港まで約2時間、県北部からは3時間近くを要する空港へのアクセスは、利用者に多大な負担を強いている状況にあります。
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現在日本には公共の用に供せられる飛行場として全国で約100の空港が設置・運用されており、今や全人口の97%以上の人が空港まで2時間以内に到着できます。その一方で百里飛行場へのアクセスが1時間以内である市町村には310万人もの人々が住んでいます。(図−2)
百里飛行場が供用すると北関東地区の空港空白地帯が解消され、地域の交通利便性が格段に向上し、全国規模の人、モノ、情報の交流が活発化することが期待されます。(図−3)
また、首都圏地域の交通需要を支える、という観点からも百里飛行場が担う役割は大きいものと思われます。 ニューヨークでは3空港9滑走路(圏域人口約1,990万人)、ロンドンでは5空港8滑走路(圏域人口約1,750万人)が整備されているのに対し、東京では羽田及び成田の2空港5滑走路(圏域人口約4,130万人)しか整備されていません。(図−4)
全国から首都圏に集中する航空需要の増大とも相まってインフラ不足の解消は、首都圏のみならず、我が国の経済活動を支えるための喫緊の課題ともなっているのです。 さらに茨城県、栃木県、群馬県を東西に結ぶ北関東自動車道の支線が、空港へのアクセスルートとして整備されつつあるとともに、北関東自動車道本線のうち常磐自動車道と東北自動車道とを結ぶ部分は、平成20年度に開通が見込まれるなど、背後地域の広域交通網の整備も着々と進んでいます。これまで構想されてきた北関東地域における異なる交通モードの連携による円滑な交通体系が、ここに来てまさに百里飛行場とともに整備されようとしています。 |
百里基地の「民間共用化事業」は、平成3年5月に、当時の運輸省、防衛庁及び茨城県知事の間で検討することが合意されました。平成8年12月に第七次空港整備五箇年計画が閣議決定され、「引き続き関係者と調整を行うこととし結論を得た上で所要の整備を図る」と位置付けられました。平成12年7月に空港整備法施行令の一部が改正され、百里飛行場が共用飛行場に加えられ、平成13年3月から環境影響評価の手続に着手し、平成16年12月に手続が完了して事業に着手しております。
新滑走路 2,700m×45m 着陸帯 2,820m×150m 現滑走路(改良)2,700m×45m 着陸帯(改良)3,300m×300m ターミナル地区、エプロン等一式 誘導路、附帯設備等一式 就航想定している路線は札幌・大阪・福岡・沖縄、概算事業費は約250億円と見込んでいます。(図−5)
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