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尼崎集中コントロールセンターが完成
 人口約50万人を擁する尼崎市は古くから交通の要所として栄え、近年は工業都市として発展してきましたが、大量の工業用水の汲上げに伴う地盤沈下により市域の大半が「ゼロメートル地帯」と言われる低地となっており、しかも、大阪湾の湾奥部に位置することから、台風による高潮や波浪の猛威を受け易く、これまでもしばしば大きな被害を蒙ってきました。
 なかでも、昭和25年に阪神地方をおそったジェーン台風では高潮が海岸線より4kmも離れた東海道本線にまで達し、市内の1/3が浸水する壊滅的な被害を受けました。
 この惨禍を契機として、市内を防潮堤で取り囲み、堤内への船舶の出入は閘門を使用する第一線高潮防護方式により海岸保全施設の整備が計画され、尼崎閘門は高潮防災施設の中核的施設として建設されました。
 第一閘門は昭和29年度に日本初の閘門式防潮堤として建設され、その後の通行船舶の増加に対応し昭和39年度に第二閘門が完成し、以来、尼崎閘門をはじめとする一連の高潮防災施設は、半世紀にわたり尼崎市の生命線として、市民生活と地域産業の発展を防災面から支えてきました。
 その後、閘門は長期にわたる地盤沈下による変形と老朽化、主要構造部材の鋼矢板の腐食等により所用の耐震性を確保できなくなったことから、昭和61年度より閘門改良事業が進められ、平成14年度に二門の改良工事が終わりました。
 現在、尼崎市の臨海部には閘門をはじめ水門、陸閘、排水機場など数多くの重要な高潮施設が多数点在しており、これらの施設の監視及び操作は各々の施設毎に個別に行われていましたが、この地域の防災機能をさらに高めるため平成15年度より各施設間を光ファイバーケーブル網で集約し、閘門地区において一元的に監視制御を行える集中コントロールセンター(地下1階、地上4階、延床面積2,400m2)の整備が神戸港湾事務所よって進められてきましたが、このほど見事に完成し、平成17年3月26日、兵庫県と近畿地方整備局の主催による「尼崎閘門・広域高潮対策施設」の完成式が行われました。
 完成式には近畿地方整備局、兵庫県、尼崎市等の関係者が出席し、近畿地方整備局長、兵庫県知事の式辞、国土交通省大臣官房技術参事官の挨拶、地元国会議員、兵庫県会議長、尼崎市長など来賓の祝辞に続き、防潮扉閉鎖スイッチ起動、地元小学生によるタイムカプセルの埋設等が行われ無事式典が終了しました。


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