Scope View
電子入札コアシステム V4
研究第一部


 
1.電子入札コアシステム V4の開発方針

 電子入札コアシステムは、公共発注機関において共通で使える電子入札システムの核となることを目標として、次のような機能の実現を目指してバージョンアップを重ねてきました。
 ・公共発注機関共通機能の実現
 ・標準システムの実現(受注者操作性の統一、認証の統一など)

 電子入札コアシステムV4は、過去2年間のコンソーシアム活動で検討された仕様の集大成がなされたものと位置付け、予定されてきた機能の達成はもとより、公共発注機関に共通な機能の向上を実現するため、公共発注機関の要望対応や新しい技術動向を取り入れるとともに処理能力の向上を図り、より利便性の高い電子入札システムとして、平成16年6月30日にリリースいたしました。


 
2.新技術動向への対応

1)商業登記認証局対応
 法務省の運用する「商業登記に基づく電子認証制度」での認証局(以下、商業登記認証局という)から発行される電子証明書が電子入札コアシステムで利用可能となる対応を行いました。

図 1 コア対応認証局の場合および商業登記認証局の場合における署名検証の処理概要

2)新ミドルウェア対応
 最新のミドルウェアへの対応は、V4リリースと同時に行いました。今後、電子入札コアシステムの導入を予定されている発注機関では、最新のミドルウェアでシステム導入を行っていただくことが可能です。
 新規対応ミドルウェアは右表のとおりです。なお、操作端末で使用するブラウザおよびJREの種類、バージョンに関しては変更していません。

表1 コアシステムV4新ミドルウェア対応一覧※1


3)統合PPI連携対応
 全国の公共発注機関からの入札情報を一つのサイトで検索・閲覧可能な統合PPIへの情報提供機能を追加しました。
 コアシステムで作成された入札情報は、統合PPIに掲載する検索情報(ミニXML)として編集し定期的に送信します。この検索情報には、作成した入札情報を参照するための情報を含んでおり、統合PPIを閲覧した応札者・国民は、統合PPIを閲覧することで入札情報を参照することが可能となります。

表2 作成対象入札情報一覧


 
3.汎用機能整備

1)汎用機能整備
 公共発注機関より出された要望事項について対応いたしました。
JV関連機能拡張対応
ログイン時に単独業者/JV幹事業者の選択を可能とし、JV協定書の作成も可能としました。
紙入札業者変更対応
業者一覧画面に紙入札業者もあわせて表示し、画面上からの取消を可能としました。
エラーメッセージ詳細化対応
エラーメッセージを細分化し、エラー原因の特定を容易にしました。
利用者登録表示内容拡張対応
ICカード情報もあわせて表示しました。
入札書提出後の辞退届提出対応
応札者側では1回目の入札書提出時のみ、提出後の辞退届を提出可能とし、発注者側では辞退届の受付拒否を可能としました。
組織情報の年度管理対応
組織に関する情報を年度で管理できるよう対応しました。
再入札通知書への最低価格表示対応
前回開札時の最低価格を表示するよう対応しました。
開札時の業者ステータスの追加
開札時の業者ステータスに「失格」を登録可能としました。
汎用通知書作成対応
既存通知書類以外の文書を容易に作成できるよう対応しました。
発注者業務支援対応
ログイン時に業務設定日時情報を利用したお知らせメッセージを表示し、質問回答機能との連係情報も表示しました。
など

2)少額物品調達への対応
 電子入札コアシステムが標準として提供する工事・業務・物品の入札システムに加え、少額物品調達に対して簡易な認証方式を適用可能なモジュールを選択可能にしました。
(1) セキュリティ機能
少額物品調達のみを対象とするモジュールは、ID&パスワード方式に対応します。ID&パスワードは、発注者が管理し、応札者企業に対して付与するものとします。なお、コア対応認証局が発行するICカードによる本人確認も可能となります。
文書通信時のセキュリティは、SSL通信のみとなります。
なお、発注者側は、従来の認証方式を利用することとなります。
(2) 契約方式
対象となる契約方式は、これまでの物品調達における随意契約(特定者、複数社、オープンカウンタ)で、応札者の提出文書は見積書のみとなります。


 
4.処理能力向上

 これまで、主にサーバ負荷の大きい発注者側の開札処理部分に着目して処理性能向上に取り組んできましたが、その結果、旧バージョンに比べ処理速度の向上が実現されました。
 電子入札コアシステムV4では、多重アクセス環境におけるサーバ負荷の軽減の観点から、応札者の処理能力向上に着目して更なる処理性能向上を図りました。


 
5.今後の課題への対応方針

 電子入札コアシステムV4は、現状で対応可能な技術的課題には対応しておりますが、今後、公共発注機関で使いよいシステムとするための課題が残されています。このため、電子入札コアシステムは、V4提供開始後も引き続き汎用性の整備や処理能力の向上を継続することとし、そのために必要な体制を維持いたします。

【今後の課題】
 ・国際標準への準拠
 ・公的個人認証への対応
 ・ミドルウェア等の最新バージョンへの対応
 ・その他CALS/ECを取り巻く周辺環境変化への対応
 ・公共発注機関からの要望事項対応(汎用機能強化)
 ・処理能力の向上




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