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SCOPEでの調査研究

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自主研究の概要
新技術・新工法の積算基準化事業(SCOPE積算基準)について

調査第四部

SCOPE積算基準の概要

SCOPEでは、公益的事業の一環として、新技術・新工法の活用促進を目的とし、当該技術・工法の積算基準化を平成9年度より行っています。現在、9工種(表-1)について積算基準にとりまとめ、「港湾新技術・新工法積算基準ライブラリー」として発行しており、各方面で広く使用していただいています。
新技術・新工法は、開発されてから日が浅い等のために必ずしも施工実績が充分ないこと等から、国レベルでの積算基準の策定までには至っていない場合があります。このため発注受注等において既往の積算基準では積算が困難あるいは積算がしづらい場合もある事から、SCOPEでは、新技術・新工法の工事実績データを網羅・収集し、分析・検討を行い、有識者等の意見を伺いながら、出来る限り客観性のある第三者機関の基準(=SCOPE積算基準)として策定しています。

表-1 現在発行しているSCOPE積算基準

工種名 検討年度 発行年月
初版 改訂 再改訂・合冊
ハイブリッドケーソン製作工
H9年度
H10年3月
H13年4月
「港湾新技術・新工法積算基準ライブラリー」に合冊
H19年4月
浮体式コンベヤ埋立工
H9年度
H10年3月
ハイブリッド浮体製作工
H10年度
H11年3月
PC床版工
H10年度
H11年3月
ジャケット製作工
H10,11年度
H12年3月
管中混合固化処理工
H10,14年度
H15年3月
軽量混合処理土工
H17,18年度
H19年4月
高圧フィルタープレス脱水処理工
H17,18年度
H19年4月
根入れ式鋼板セル工
H17,18年度
H19年4月
ジャケット製作工
写真-1 ジャケット製作工
管中混合固化処理工
写真-2 管中混合固化処理工

SCOPE積算基準の策定

SCOPE積算基準の策定は、まず基準化すべき新技術・新工法の選定から始まります。この後、本格的に資料及びデータを収集し、解析・検討を行い、SCOPE積算基準を作成します。

新技術・新工法の選定

基準化を行う新技術・新工法の選定を行うに際し、想定される主な評価項目を表-2に示します。

表-2 新技術・新工法の選定において想定される評価・検討内容

項目 内容
工事の実績 新規及び既存の技術で、積算基準が未整備の技術
・施工実績、検証実験、試験工事の件数のある技術
・実績データの記録が残されている技術
市場からの要求 発注者が利用したいと考えている技術、施工者が普及させたいと考えている技術
・発注者、技術保有者からの要望
・市場における認知度
汎用性 汎用的な技術または特定の技術
・技術の地域性(全国、限定地域)
・技術の特殊性(利用範囲、使用者範囲)
将来性 将来的に生産性、技術の向上などが見込まれる有望な技術
・将来的に長期の利用が見込まれる継続性のある技術
・将来的に発展性のある技術
施工性 施工性、安全性の高い技術
・施工性(施工能力、省力化、操作性、工程等)
・環境安全性(安全性、省資源、環境改善等)
経済性 経済性の高い技術
・経済性(価格、供用性、有効性、信頼性、耐久性)

おわりに

SCOPEでは、今後も引き続き、実態に合った、分かりやすいSCOPE積算基準を作成していく予定です。新技術・新工法の積算基準化に関心のある方はお問い合わせください。
「港湾新技術・新工法積算基準ライブラリー」にご関心をお持ちの方は「刊行物のご紹介」のページをご覧ください。

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