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暮らしを楽しくしてくれた妻の一言
「想像はしていましたが、退職すると本当に居場所がないんです」とおっしゃる永山さん。どのようにして生きがいを見つけ、日々を楽しんでいらっしゃるのか、お話をうかがいました。

きっかけは、奥様の一言
制作は床下のアトリエで 30年ほど前に建てられたという軽井沢の別荘にうかがうと、温かくてユーモラスな人形がたくさん飾られています。永山さんが人形づくりを始めたきっかけは、奥様の一言だったそうです。
 「妻と竹人形の個展を見に行ったときに、妻が“これを作ってみたら”と言ったんです。そのときはこんな細かい細工は自分には無理だと思いましたが、始めてみたら工夫するのが楽しくて。人形のスタイルは変わりましたが、もう6年ほど作り続けています」
 人形のスタイルが変わったのも、奥様の“ドイツのパイプ人形を作ってみたら”という一言から。今では、雪と霜対策のために空洞になっている床下を利用したアトリエで、楽器を演奏したりゴルフをしている人形など、オリジナリティあふれる作品を作っていらっしゃいます。
 元々日曜大工が好きだった永山さん。お子さんが小さい頃は、おもちゃ箱を作ったり、別荘近くに落ちている丸太を利用して椅子を作ったりしていたそうです。
 「年間60体ほどの人形を作りますが、ありがたいことに人形を欲しいと言ってくださる方にプレゼントしていると、ほぼ一年分がなくなります。それを励みにまた次の作品を作っています」

トイ・ドクターとして地域と触れ合う
トイ・ドクターとしても活動中 軽井沢だけでなく、東京にも永山さんの生きがいとなっている活動があります。それは、荒川区のおもちゃ図書館が実施している「おもちゃの病院」のトイ・ドクターです。
 子供や親御さんが持ってきた壊れたおもちゃを、ボランティアで修理しています。
 「区報に載っていたトイ・ドクター講習会の記事を見た妻が“受けてみたら”と。これも妻の一言です(笑)。トイ・ドクターの仲間はみんな退職組です。元の職業はバラバラですが、それぞれ得意分野があって面白いですよ」
 故障の多くは、接触不良など比較的簡単に修理できるものが多いそうです。
 「“壊れたおもちゃは捨てるもの”と思っている親御さんが多いことを残念に思います。おもちゃが増えることを思うと、捨てたい気持ちもわかります。でも子供さんには“人が作ったものは壊れる、壊れたものは直る”ということを知ってほしいと思っています」

第二の人生の極意
 退職後の生活の秘訣は、やりがいを見つけること、奥様の意見を尊重することだとおっしゃいます。
 「男性が仕事や職場の人間関係に時間を費やしている間、女性は地域や友人との関係を深めています。女性の生活を大切にすること、そして暮らしの中に楽しさを見つけることが大切ですね」
 家庭菜園や料理作りにも挑戦している永山さん。そのチャレンジ精神が元気の源のようです。

永山 敏之(66歳)
1963年東洋建設(株)入社 長良川河口堰工事や羽田空港関連工事などに携わり、94年には常務取締役東京支店長を務め、96年東洋道路(株)代表取締役就任、2001年退社。



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