Scope View
中部国際空港とSCOPEの係わり
はじめに

 中部国際空港は平成12年8月に建設に着手し、平成17年2月17日に開港する運びとなりました。
 開港を迎えるまでには幾多の課題が存在し、SCOPEは微力ながらその解決に貢献させて頂いたと考えています。
 そこで、平成10年以降の7年間にわたる中部国際空港とSCOPEの係わりについて、ご報告します。
中部国際空港の経緯

 中部国際空港株式会社設立から開港に至るまでの経緯を表−1に示します。
中部国際空港の経緯に従い、SCOPEの業務内容を以下にご説明します。
表-1 中部国際空港の経緯
空港建設計画

○用地造成
 平成10年から12年、用地造成(護岸工含む)について施工数量・方法・手順,作業船調達,ケーソン製作ヤード候補地等を施工計画レベルで検討し、施工方策を提案しました。
 平成13年はそれまでの検討に加え、各種条件変更による影響を埋立工区割、エアサイドの埋立完成高さ,建設残土の処理方策について検討しました。
○空港施設建設
 平成11年から14年、空港施設建設について施工数量・方法・手順、人員・資機材の輸送、仮設備(仮設岸壁,プラント等)を施工計画レベルで検討し、施工方策を提案しました。
 平成13年は用地造成の検討結果を網羅し、土木施設・建築施設・設備施設等の建設工程を再確認しました。
○変更内容
 用地造成、空港施設建設におけるさまざまな検討結果による主な変更内容を以下に示します。
・埋立工区の細分化
  ⇒空港施設の早期着手
・エアサイド舗装路床を埋立工事で実施
  ⇒舗装工事の工期短縮
・開発用地の先行埋立
  ⇒連絡道路等関連事業の早期着手
空港施設建設状況 平成15年3月管制塔より撮影
空港工事・工程調整室誕生

 空港建設計画検討を実施へと繋ぐため、空港会社において平成14年2月に総合的な施工調整体制(基礎資料はSCOPE作成)が周知されました。その内容を、表−2に示します。


 ここで、空港建設という大プロジェクトの新たな試みとして、空港会社を支援する組織『空港工事・工程調整室』が開設されました。この業務を担当したのが、名古屋支部常滑事務所であり、空港施設工事着手と同時期の平成14年1月、施工に関する調整を現地で開始しました。主な業務内容を以下に示します。
○情報管理に関する業務
 事業主、請負JVより通期・月別の工程表、施工数量、施工状況図を収集し、工程及び輸送・仮設備調整の基礎資料としました。その他の業務は以下の通りです。
・情報提供サービス(ホームページ)の開設、運営
・施工現場の状況把握
情報提供サービス

○工程に関する業務
 毎月、各工事の施工状況図を重ね合わせ、輻輳箇所を抽出、その数は100カ所を超えました。そこで、3カ月先までの現場施工が円滑に進むよう、空港工事・工程調整室において『JV工事エリア調整会議』(会議総数:116回)を開催しました。調整後の施工状況図、調整内容は各種会議及び情報提供サービスにて関係者へ周知しました。その他の検討・提案は以下の通りです。
・埋設物の工事時期
・エアサイド工事の工程短縮
・ターミナル周回道路の完成時期
JV工事エリア調整会議

○輸送・仮設備に関する業務
 資機材輸送、使用数量(山積)を用いて以下の利用計画を検討・提案しました。
・仮設岸壁各バースの揚陸能力
・資機材ヤード等の必要面積
・発生土処理方策
・幹線工事用道路のルート
・生コン,アスファルトプラントの需給能力
 更に、上記検討・提案に基づき、以下の利用調整を実施しました。
・仮設岸壁の使用申請受付,配船調整,承認代行
・資機材ヤード等の使用申請受付,必要面積調整,承認,現地立会
・仮設備利用に関する予定,実績,予約数量の比較
仮設岸壁・プラント
おわりに

 平成17年2月17日開港とともに、中部国際空港に関するSCOPE業務は一つの節目を迎え、空港工事・工程調整室は3年3カ月の責務を終了しようとしています。
 紙面の都合上、7年間にわたるすべての業務内容を克明に記すことは不可能ですが、今後の類似プロジェクトのご参考になれば幸甚に思います。
お問い合わせ:SCOPE名古屋支部


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